魂の目的とマニュピレーター

これまで何度かマニュピレーターや毒親について書いてきましたが、なぜそういう知識や認識が必要かということを改めて書きたいと思います。

それはずばり、「自分の魂の目的を生きられなくなること」を避けるためです。

私たちは(大抵の場合は親である)マニュピレーターによって、いとも簡単に「魂からの声に従って人生を進むこと」に、自分自身でストップをかけてしまいます。

親が意識的にそう言うというよりは、自分自身が彼らの声を自分の中に響かせ、親を喜ばせるための行動を無意識にとってしまうのです。

たとえマニュピレーターが、親ではなく宗教指導者や思想的なものを導く人であったとしても(スピリチュアルな指導者なども含みます)、本当に自分が思うこと感じることよりも、マニュピレーターの考えに沿うような選択肢を無意識に選んでしまいます。

すると、自分では自分が選び進んでいる道だと信じていても、実はそれは魂の計画からは逸れていたり、魂からの声を無視した道を「良いもの」だと信じて進んでいくことになるのです。

画像1

今食べるもののチョイスくらいなら構わないかもしれませんが(親がジャンクフードを嫌っていたら、本当はそれを食べたくても、頭で「正しい」と感じる食べ物を選ぶ・・など)、そういう状態にいる人は、確実にもっと大きな人生の選択においても同じことをしています。

例えば、世襲制の仕事や家業を継ぐことなどの場合、それをしたくてその家に生まれてくる魂も確かに存在しますが、そうでない場合でもそうすることが「正しい」と、自分が自分にインプットするのです。

それがマニュピレーターの「見えない操作」の結果であるということに、気が付いていない人はとても多いように見受けられます。

自分がそれを望んでいるように感じるため、その「見えない操作」に気付くことはなかなか難しいことかもしれません。

しかし、心から家業を継ぎたい人と、そうでない人との間には、ある「違い」があります。

自分の魂の声が聴こえなくなってしまった人は、がんばってそれをやり始めても、やがて理由がわからず苦しくなっていくのです。

もしくは、やってもやっても、それがうまくいかなくなるのです。

画像2

親が望む職業に就いた場合も同じです。

たとえそれが社会的なステータスがあったり、収入を多く得ることのできる仕事であっても、それが「自分の魂が本当に望む生き方」をできないものであれば、やはり心から喜びにあふれて生きることはやがて難しくなるでしょう。

しかし、そもそも最初の「正しさ」に疑問を持つ人は多くはないので、自分がなぜ苦しいのか?の本当の原因に気付くことは稀なのです。

そして真の理由に気付かずに、静かな絶望をどこかに抱えていることにも気付かないので、何か気を紛らわせることでお茶を濁したり、一からこの世をやり直すために、今世の肉体を手放すための病気や事故を引き起こしたりすることもあるのです。

少し前のNHKの朝ドラ「エール」の話ですが、主人公は老舗の呉服問屋の長男として生まれましたがそれを継ぐことをせず、さまざまな葛藤や困難を乗り越え、やがて日本を代表する作曲家になりました。

作中では、自分自身もやりたくなかった家業を事情で仕方なく継いでいた父親が息子の理解者となり、彼の魂の声が導く道へと後押しをしてくれたのでした。

また、主人公は父親以外にも小学校の先生という大きな理解者&応援者と巡り合えたことで、自分自身を生かし、生き切ることができたのでした。

彼のようなケースは、むしろレアかもしれません。

大抵の人は、外からのそういう人の後押しを得るのを待っていては、一生が終わってしまうことでしょう。

画像3

では、どうすればよいのでしょうか?

自分で自分の内なる声を聞くのです。いつもどこかで聞こえていた、その声に耳を澄ますのです。

そして、自分の内なる声と、マニュピレーターから響く声を区別できるようにするのです。

自分の内側に取り込んでしまった「正しさ」という鎧をまとった信念を見つけて、自分が本当に望む「在り方」を生きることに許可を出し続けるのです。

たとえそれが、この世的には常識を外れていたり、親が喜ぶ道ではなかったとしても、自分の心の底から「生きている喜び」の湧き上がる選択をし続けることで、私たちは「もっとも抵抗の少ない道」を歩き始めます。

そこには「見えない後押し」が起こり、シンクロニシティーと呼ばれる偶然や必然が起こり、自分が想像したものを更に超えていく道が広がっていきます。

画像4

マニュピレーターという存在が、自分にとってどれほどパワフルかという事を知っているだけで、私達は気づいていくことができます。

自分を何ものにも明け渡すことなく、内なる魂の声と常に歩き続ける決心をすること。

そうすることで、自分の中に自分を操る声を存在させることから自由でいられるのです。

小さな違和感に目を瞑らないで下さい。

聞こえている声を無視しないで下さい。

あなたの人生は、あなた自身のためにあります。

そして、自分自身がマニュピレーターから自由であることで、自分の愛する人にも自由でいてもらうことができるのです。

毒親の連鎖というものも、唯一そうすることで終わらせることができるでしょう。

自分の魂の声を聞き生きることは、あなたの周りの人々をも本当に自由に幸せにしていくのです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました